金八データベース 3年B組金八先生・第1シリーズ

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基本情報

タイトル 3年B組金八先生
制作著作(1-16)
製作著作(17-23)
TBS
放送期間 1979年10月26日〜1980年3月28日
放送時間 金曜 20:00-20:55
放送回数 23回
脚本 小山内美江子、岡本 克己、重森 孝子
プロデューサー 柳井  満
演出 竹之下寛次、佐藤 虔一、高畠  豊、生野 慈朗
音楽 瀬尾 一三
主題歌 「贈る言葉」海援隊
放送形式 映像:SD/音声:モノラル
ソフト化 VIDEO:○/DVD:○(BOX販売あり) ※詳細はグッズ情報

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あらすじ/番組情報

1979年10月、国語教師の坂本金八(武田鉄矢)は桜中学に転任してきて3年B組の担任になる。だが生徒たちは懐いてこず、職員室では長髪に批判の嵐。金八は分の悪いスタートを切るが、家出事件やリンチ事件に徹底的に付き合っていくうちに、生徒たちも次第に心を開いていく。

そんなとき雪乃(杉田かおる)の妊娠が発覚。子供の父親は保(鶴見辰吾)とわかり桜中学は騒然となる。だが子供を産みたいという二人の純粋な思いを知った金八は、養護教諭の天路(倍賞美津子)らに呼びかけ、父兄たちの前で生徒に“愛の授業”を行なう。雪乃と保の間に芽生えた命の尊さに感動を覚えた生徒たちは、彼らを温かく見守っていこうと誓うのだった。

雪乃は偏狭な父親の元を離れ、金八が下宿する池内商店で出産の準備を始める。受験が近づき、進学しないと言い出した麗子(三原順子)にクラスは動揺。だが美容師になるという麗子に金八も、高校に行くばかりが進路じゃないと見守ることにする。保の高校受験当日、雪乃は病院で男の子を出産。金八は”歩”と名前を付ける。

だがその矢先、雪乃の兄が東大受験に失敗し自殺。父母を心配した雪乃は、歩を抱いて実家へと帰っていく。雪乃も戻り無事全員で卒業式を迎えた3Bに金八は「あなたたちは愛するに値する人物だった」とはなむけの言葉を贈った。


読売新聞 番組解説「試写室」(1979.10/26)

舞台は、東京・下町の中学校。ここへ山の手の中学校から一人の国語教師が転任してきた。幕末の武士たちに心をひかれる坂本金八先生(武田鉄矢)だ。髪が長いので生徒から「ホモ」なんてからかわれたりもするが、なかなかの教育熱心でやる気十分。進んで生徒たちの間へ溶け込もうとする。しかし転任早々、担任をしている三年B組の生徒が家出騒動を起こし、その渦中に巻き込まれる…。

ま、いってみれば「熱中時代」(日本テレビ)のTBS版。ただ、都会的で器用な水谷豊に対して、ドロくさくて不器用な武田を起用した点、舞台が小学校から中学校へ移った点に新味があるといえばいえるが…。

武田の熱演で、新任教師のひたむきな情熱はうまく表現できた。例えば、家出した生徒を捜して夜通し盛り場や河原を歩き回るシーンや、クラスメートの家出事件に知らんふりをする生徒を諭すシーンなど、教師という立場を超えた人間の思いやりといったものがうかがわれて、見ていて心地よい。

ただ、一回目を見た限りでは、金八先生の奮闘ぶりが、あっさりハッピーエンドに結びついている点が気になった。一度は死を思った人間が、新任教師の情熱に打たれたとはいえ、すぐに考えを改めるものか?現場の教師から苦情が出そうだ。

「これは一つのメルヘン」といってしまえばそれまでだが、ドラマのつじつまを合わせるためだけの安易なハッピーエンドは、なるべく避けたい。良心的な番組だけに、今後の展開にもうひと工夫がほしい。(つ)

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キャスト

桜中学職員

役名(補足) 出演者名
坂本 金八(国語) 武田 鉄矢
天路先生(養護) 倍賞美津子
田沢先生(美術) 名取 裕子
国井先生(理科) 茅島 成美
野村教頭 早崎 文司
乾先生(数学) 森田 順平
伊東先生(体育) 福田 勝洋
遠藤先生(体育) 宇田川智子
服部先生(社会) 上條 恒彦
池内先生(家庭科) 吉行 和子
君塚校長 赤木 春恵
左右田先生(英語) 財津 一郎
川村用務主任 三木 弘子

3年B組生徒

役名(補足) 出演者名
安藤  卓 岩谷 健司
池野 国広 田島 理司
梅原  明 芹沢安比沙
岡村 一男 高橋 幸喜
梶浦 裕二 野村 義男
沢村 正治 田原 俊彦
志岐  誠 土屋  到
鈴木 良夫 羽沢  匠
高倉  勇 館川 喜年
田中 康一 新井つねひろ
九十九弥市 大堀 英樹
中尾 友行 米村 知晃
平山 英吉 茂木 昌則
星野  清 近藤 真彦
宮沢  保 鶴見 辰吾
吉村  孝 小山  渚
浅井 雪乃 杉田かおる
阿部トシエ 土屋かおり
江崎 花代 小室 和代
大野 正枝 金久保美幸
越智はるみ 藤島ジュリー景子
笠原ユカリ 石川よし子
神保 文子 山口 仁子
瀬戸 克江 長谷川純代
園田エミ子 荒井恵美子
東條 絹子 平山 裕美
畑中 マミ 大綱めぐみ
福田 茂子 志茂 由佳
屋島みゆき 一番ヶ瀬容子
安恵美智子 小林 聰美[小林 聡美]
山田 麗子 三原 順子[三原じゅん子]
横山 敏子 深野いずみ

そのほかの主な登場人物

役名(補足) 出演者名
池内 シカ 都家かつ江
池内 一郎 木村  雄
大森巡査 鈴木 正幸

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スタッフ

エトセトラ

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サブタイトル

  • サブタイトルは新聞ラ・テ欄に掲載されたものを記載。
回数 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1979.10/26 <無題> 竹之下寛次 16.6
第2回 11/2 内申書その一 佐藤 虔一 16.3
第3回 11/9 君は裸のビーナス 高畠  豊 16.9
第4回 11/16 十五歳の母その一 竹之下寛次 19.6
第5回 11/23 十五歳の母その二 竹之下寛次 17.9
第6回 11/30 十五歳の母その三 佐藤 虔一 18.4
第7回 12/7 学ラン長ラン大混ラン 生野 慈朗 19.9
第8回 12/14 子供の喧嘩に親が 高畠  豊 16.0
第9回 12/21 数学が好きになる法 竹之下寛次 21.2
第10回 12/28 女生徒軍団朝帰り 佐藤 虔一 19.7
第11回 1980.1/4 母に捧げるバラード 生野 慈朗 17.2
第12回 1/11 入学決定第一号! 高畠  豊 23.4
第13回 1/18 入試一ヶ月前心得 竹之下寛次 24.6
第14回 1/25 十五歳の母その四 佐藤 虔一 25.9
第15回 2/1 受験勉強一万時間 高畠  豊 22.5
第16回 2/8 入試十日前心得 生野 慈朗 24.9
第17回 2/15 十五歳の母出産その一 竹之下寛次 31.2
第18回 2/22 十五歳の母出産その二 竹之下寛次 29.7
第19回 2/29 合格発表の長い日 佐藤 虔一 32.7
第20回 3/7 卒業十日前の初恋 生野 慈朗 33.1
第21回 3/14 受験戦争に消えた命 高畠  豊 34.9
第22回 3/21 卒業・贈る言葉 竹之下寛次 38.0
最終回 3/28 さよなら金八先生 竹之下寛次 39.9

備考

  • 平均視聴率…24.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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メモ

  • 東京都足立区立桜中学校の国語教師・坂本金八(武田鉄矢)と、担任となった3年B組の生徒たちとの交流を描いた作品。このドラマのそもそもの始まりは、開局以来失敗続きだった金曜八時枠を「金八をどうにかしろ」というTBS編成部の合言葉の元、新番組の担当を任されたプロデューサー・柳井満に「脚本には小山内美江子さんを使え」と命令が下った事が始まりであるという。後日、柳井は小山内の元を訪ねるが、当時の小山内はNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の執筆が9月まで予定されており、それが終わってから新番組の準備に取りかかるようでは間に合わない状況だった。それでも小山内から「私、中3の話だったらできるかも」と提案があった。その頃は小山内の息子(利重剛)が中学を卒業して高校に通っていた時期で、改めて勉強しなくても書けるという判断からだった。柳井としても、小学校の「熱中時代」、中村雅俊主演の高校ものはあったが、中学校を舞台にしたヒットドラマがなかったことも決め手となり、「じゃあ、それにしましょう」と、あっさりこの企画が決まったのだという。「だからお恥ずかしいのは、特に教育に問題意識があって立ち上げたわけではなかった」と、柳井は語っている。
  • 主演の候補・決定については、武田鉄矢のほかに、小山内が執筆していた「マー姉ちゃん」で主演をしていた熊谷真実や、柳井が他のドラマで起用した事のある岸田智史(現・岸田敏志)なども候補に挙がっていたようだが、今回のドラマの主人公の人物像やスケジュールの都合などから、最終的に武田鉄矢に決定された。当時の武田は、映画やドラマなどに出演経験はあったものの、主演の経験は無く、今回のゴールデンタイムの連続ドラマの主演は大抜擢であったと言える。武田鉄矢にとっては、結果的にこの初主演作が当たり役となり、代表作のひとつに数えられる事となる。
  • 主人公の「坂本金八」という役名、「3年B組金八先生」というタイトルについては、小山内美江子著「25年目の卒業 さようなら私の金八先生」の中で詳しく触れられているので、以下に該当箇所を引用する。

    「金八」の名付け親は、橋田寿賀子さんのご主人である制作局次長の岩崎嘉一氏(当時)で、金曜八時だから金八だと伝えられているが、それだけではない。岩崎氏の生家の近くに、金五という人がいたそうな。誠実な人柄で金五さん、金五さんと近所の人々から親しまれる存在だったという。金五さんがいるなら、金八さんがいたって不思議ではない。八という字は昔から末広がりといって縁起のいいものだし、少子化時代だからこそ、一つの饅頭も八つに分けて食べるという連帯感を感じてほしい。私の考えた最初のタイトルは、「金八中学3年B組」だった。それが、二転三転して、われらの教師にこの名をつけることになって「3年B組金八先生」に決定する。

  • 上記に加え、企画書段階での役名は「“阪”本金八」とされていて、担当教科も国語ではなく、英語の設定であったという。その証拠に、宣材写真の黒板には英文が書き連ねてある。ちなみに“坂本”という名字は主演の武田が坂本龍馬を敬愛していたこともあり拝借。“金八”という名前は、ドラマの中では八番目に生まれたから“金八”と名づけられたと語っている。
  • 生徒役については、杉田かおるや鶴見辰吾といった制作側から指名した役者のほか、児童劇団の中学3年生に見える子達を集めてオーディションを開催し、合計30人の生徒が決定した。ところが、締め切り後にジャニーズ事務所から「うちにも若い子が10人ぐらいいるから会ってください」と連絡があり、その中から田原俊彦、近藤真彦、野村義男が選ばれ、すでに決定していた生徒で別の仕事も入っていた1人を落とし、合計32人になったのだという。ジャニーズ事務所から連絡がなければ“たのきんトリオ”は誕生していなかったのかもしれない。
  • 前評判は決して高くはなかったが、初回視聴率は16.6%を獲得し、思いのほか好スタートを切った。そしてこのシリーズのメインとなる生徒の妊娠・出産を描いた「十五歳の母」のエピソードは大きな反響を巻き起こし、年が明ける頃には当時絶大な人気を誇っていた裏番組の「太陽にほえろ!」を逆転する視聴率を記録。その後もじわじわと上昇を続け、最終回には番組歴代最高となる39.9%を記録した。また、主題歌の「贈る言葉」も、その勢いに乗って大きく売り上げを伸ばし、海援隊最大のヒット曲となった。かくして「金八」は一大ブームを巻き起こしたのである。その一方、撮影に使われていた「東京都足立区立第二中学校」からは、「うちの生徒が妊娠したと勘違いされるから」という理由で撮影使用を途中で拒否されたという。第18回放送のタイトルバックから、金八先生が学校に駆け込んでくるシーンが別映像に差し替えられたのは、この件が影響していると思われる。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
  • 第17回ギャラクシー賞、昭和55年日本民間放送連盟賞・テレビ娯楽部門優秀賞(受賞対象・第6話)受賞。

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データベース参考資料

  • 3年B組金八先生(第1シリーズ) 2002年再放送分
  • 「3年B組金八先生 卒業アルバム 桜中学20年の歩み」古沢  保 著(同文書院 刊)
  • 「3年B組金八先生PERFECT BOOK みんなで歩いたまっすぐな道」古沢  保 著(学習研究社 刊)
  • 「25年目の卒業 さようなら私の金八先生」小山内美江子 著(講談社 刊)
  • 朝日新聞縮刷版
  • 読売新聞縮刷版

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